忍者ブログ
「古事記上巻」は「日本の神話」 これは二五六の神様の物語。 日本の神さんと 軽く鎖国を目指してみる。
Admin | Write
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

北半球では「北極星」を基準に地図が描かれる。
多くの地域で「死の国」は日の沈む方角とされて来た。

さて日本
はるか縄文の頃より 日の沈む向こうに 進んだくにがあると知られる。
米の技術 鉄の技術 制度制服 様々もたらした国が向こうにある。
やまと地方の支配者層にとっては 西の出雲吉備 南の熊野は忌々しい。

日本文化は「死の国について」あれこれ熟成させる前に大陸文化が流入。
結論として「死の国の方角」は特に無し。


方角についての後日談
平安貴族ははたらかない。貴族的な暮らしの行き着く先は 占い立国。
方位に貴賎を定めて 鬼や悪霊を産み出し 自らを縛り付け溺れて暮らした。
それはさておき 日本神話にはゆかりの無い話。



PR
日本神話に2度 亡くなった人を送る場面がある。
火で焼かれて死んだイザナミ。
天原の矢で死んだワカヒコ。


殯(もがり)
人の亡骸を涼しい所に置いて お別れを言う。
当時の習慣からイザナミは洞窟に安置か。国境の山に葬る記述あり。
ワカヒコには「喪屋を立て八日八夜遊びき」との記述。

亡骸を取り巻いて 泣いたり笑ったり 騒がしくする方が好まれる。
悲しそうに重々しく振る舞うのは他教と報道向けの悪習慣。
腐りかけるまでそばに置く。数日から王家では数年。
あらためて土に埋めて 根に還る。


白衣服
日本では死した人を送る時には 白い服。衿の袷(あわせ)も皆同じ。
明治に白人から借用した黒い服は頂けない。

魂の在処
古事記に「魂」の記述は無い。日本書紀には唐式の借用から記述あり。
古事記と同時期の「万葉集」には死した人は山の中腹へ帰るとされる。

水の始まり
川は枯れる事無く流れ続ける。川の始まりを辿ると山の中頃から。
水の始まる山の中腹を 命の始まる所と考えたのでは。
ちなみに山の上の方は 人の好きにしていい場所ではなかった様な。



イザナギ [梅雨] 支度の神

七月神:十二備神

長雨に備える神。計画や対策。降る前に終わらせる。



イザナギ [梅雨] 開ける神

七月神:十一過神 三兆神

長雨と大水をやり過ごす神。乗りこなす神。
「災い」「病気」「邪悪」戦って打ち負かす風に無く
ほどほどの所で 出てって貰いたいのが日本民族の在り方。


[二五六]
本作では「けがれ」を否定する。
「疲れ」と大差なく 喰うて寝ときゃ直るもん。


イサイサ ここで退場。
日本神話中 8割の神はこの二人の子孫。
ここからはアマテラス編。



さっぱりしたイザナギは 最後に三つの神を生む。

左目を洗うと アマテラス「高天(たかま)の原」を治めよ。 
右目を洗うと ツクヨミ 「夜の食国(おすくに)」を治めよ。 
鼻を洗うと  スサノヲ 「海原(うなばら)」を治めよ。 


アマテラス

アマテラス [公家 蛮族 天球儀]

日の神 幾つもの太陽信仰が重なる姿 男神女神あり。
アマテル テンショーダイジン アマテラス。名前の重点は大御神にあり。
[二五六]
王族とは最も強かった蛮族の子孫である。[宮廷バーバリアン]
「光の杖」を持つ 日天/日曜の神。本作では男姿(女姿も可)。
古事記当時にアマテラスの読みは無い。親しみ込めてマッテラさん。


ツクヨミ

ツクヨミ [暦 十二単]
月の神 三兄弟の真ん中の子は記述が少ない。男姿が多い。
[二五六]
本作では女神。「音の雫」を持つ 月天/月曜の神。夜食の神。
古事記より数十年前から 初めて暦が用いられた。
王の最も大事な仕事の一つは 暦を定める事。


スサノヲ

スサノヲ [南蛮]
任された海原を治めず葦原の国へ行く暴れん坊。
出番が多く日本神話一番人気。
暴れて天岩戸事件 大蛇退治 クニヌシへの試練。

[二五六]
前半の傍若無人と後半の英雄話。性質の一貫しない神とされて来た。
イザナギの向いた方角の記述は無いが おそらく北極星を見据えたはず。
本作では 天を突いてそそり立つ鼻から生まれた 故に満天を覆す神。
階級制度に風穴を開け 山の如き大蛇は平らげる。[ロックスター]
初めての旅人。初めての唄うたい。種を運んでまいた。ちんこの神。

無一文で放り出されたスサノヲに 剣を渡したのはアシカビヒコヂ。
勃刀(おこしかたな) 銘を「さかぐら/榊楽/逆喰」。
刃の欠けた後に鍛え直して 初めての日本刀「生大刀(いくたち)」となる。

本来の火天/火曜の神。黄泉の国からカグツチを呼び戻して任せる。
自らは冥天へと納まる。


ミクラタナ

ミクラタナ [板偶] 認める神

アマテラスに授けられた 珠の首飾りより なった神。


[古事記]
「三貴子(みはしらのうずのみこ)」は 天 夜 海 を与えられる。
イザナミは隠居。

[二五六]
日 マッテラ 天原のくに
月 ツクヨミ 夜のくに
星 スサノヲ 星の海
三光とは日月星を指す。海の神には既にワタツミの神がいる。
スサノヲは海原ではなく 星の海に相応しい。
イザナミはオノコロ鯨に跨がり 世界中に種をつける旅に出る。



イザナギは服脱いで 今はだか
川に入ると 十一の神なった


ヤソマガツヒオホマガツヒ

ヤソマガツヒ [柵 桑原]
オホマガツヒ [夢魔 黒臼子]

一般には日本神話の中で 悪魔ぽい役割
本作では 悔いる神 侮る神


カムナホビオホナホビイヅノメ

カムナホビ [色直] 
オホナホビ [壁紙 目地]
イヅノメ  [計算尺]

本作では三直神


ソコツワタツミソコツツノヲ

ソコツワタツミ [星掴]
ソコツツノヲ  [竜宮遣]


ナカツワタツミナカツツノヲ

ナカツワタツミ [飛行士]
ナカツツノヲ  [鰻]


ウハツワタツミウハツツノヲ

ウハツワタツミ [鵜飼]
ウハツツノヲ  [泥鰌]


十一過神
黄泉の国のけがれを洗い流したと 繰り返し説かれて来た。
本作では 梅雨の後の大水の神と それをいなす神。


寝て過ごす
本作では「けがれ」を徹底的に否定する。
けがれは「つかれ」みたいなもん 喰うて寝ときゃ直るもん。
水でさっぱりしただけの事を 「人」が利用する為に拡大解釈。


数のことわり
日本神話には八の数 繰り返し出て来る
或いは唐風の三五七 時折顔をのぞかせる
六や十二の十二進法 暮らしの中の数

しかして ここに十一の神
八神に三直神を足した風に見て取れる
さて如何に



近況

2014.5.18 (日)
OMMビル
[ 稲馬屋/歴史古典 ]



日記はコチラ
カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
ブログ内検索
カウンター
忍者ブログ [PR]

Designed by